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枯れる野菜 腐る野菜

2013/12/26
あっという間に12月 ← こればっか^^;

さて、先日スーパーで買ってきたほうれん草とウチで採れたほうれん草をビニール袋に入れてしばらく放置してみるという実験をしてみました。

その結果の写真がこれです。

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左の買ってきた野菜はどろどろに溶けて腐っています。ものすごい腐敗臭を放っています。
右のウチの野菜は枯れています。すばらしいっ!!!正直なところホッとした^^

いろんなところで自然栽培の野菜は枯れる、腐る野菜はダメだ!!!といわれていますし、自分たちも力説しているので、実験して見たところ、ウチの野菜は見事に枯れてくれました。

よし、これぞ健康で安全な野菜の証拠^^

ちなみに腐ったほうれん草の硝酸態窒素濃度は5000pmくらい、ウチのほうれん草は150ppm前後でした。


ついでにカブのデータを取りました。

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けっこう甘みが出てきました^^


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硝酸態窒素140は合格^^ 小松菜もほうれん草も似たような数値です。あれ、写真の向きが・・・まぁ、ヨシとしておこう^^;


さて、畑ではまだまだ玉ねぎの定植が続いています・・・いつまで続くのやら・・・下手したら正月明けてもやってたりして・・・

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今はここで作業中・・・今までに全部で5万本くらい植えたでしょうか・・・ラストスパートあと1万本です。
こ、腰が・・・^^;


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紅くるりという赤ダイコンがぼちぼち採れはじめました。本格出荷まであと1ヶ月くらいかかりそうです。
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04:28 データ、考察、気がついたこと | コメント(2) | トラックバック(0)

硝酸態窒素濃度

2013/11/26
今年は夏が暑く雨がほとんど降らず・・・ということはみなさんもご存知のことと思います。

この暑くて雨が降らない・・・ということがとんでもないことを引き起こしました。

今年は早めに秋冬野菜の種を蒔いて、10月くらいに一度収穫し、それからもう一度種を蒔いて来年の早春まで採れるようにしよう・・・という作戦で8月後半~9月頭にかけてほうれん草や小松菜、野沢菜等々の葉物野菜の種を蒔きました。

まず、8月後半に蒔いた小松菜やカブやほうれん草は、ぜ~~~~~~~~んぶ、何かに食べられてなくなってしまいました^^; 虫ではなさそう・・・鳥かな・・・

気を取り直して蒔きなおし、どうにかこうにか大きくなってきたところで今度はまったく雨が降らない・・・

生育に障害が出るくらい土が乾燥していたのでときどき水をやって、大きくなってきたのでそろそろ収穫か・・・一応硝酸態窒素の濃度を測っておこう・・・と測ってみると・・・

『 7000ppmっ!!!8000ppmっ!!! なんぢゃこりゃっ!!!! 』

という驚愕の事態に・・・センサーが壊れているかもしれない・・・と新しいセンサーを買って測定しても同じくらいの硝酸イオン濃度になり、頭の中が 『 ?????????????? 』

まったく肥料をやっていないにも関わらずこんな値がでるとは考えられない・・・でもセンサーの異常ではない・・・う~~~~~~~~~む・・・・・・・どちらにしても出荷はできない・・・・けっこう立派に育っているのに・・・・


なんでだろう????


なんでだろう????????


なんでだろう?????????????



いくら考えても納得のいく答えが出ず、悶々としていたとき、もうう一度冷静に何が起きているのかを考えてみました。

条件1 暑い・・・とにかく暑い
条件2 まったく雨が降らない
条件3 あまりに雨が降らないので人が水をやった

この条件をじ~~~~~~~~っと見ていたら一つの仮説を思いつきました。

まず、暑いということ。
そして雨が降らないということ。

この二つの条件で土壌の水分がどんどん蒸発してしまうことは想像できます。水分だけはどんどん蒸発しますが、水分といっしょに土の表面に上がってきた自然界にある肥料分やミネラル分は蒸発しないで土の表面に残ります。

つまり塩類集積。

そこへ人が水をやります。水をやるといっても表面の土5cmくらいが湿る程度のものです。

ということは濃縮された肥料分が土の表面にたまり、そこに水をやったものだからその肥料分が溶けて植物の根から直接吸収され、びっくりするような硝酸イオン濃度になったのではないか・・・


なるほど、これなら納得できる。うん。


というわけで一応納得し、それから定期的に硝酸態窒素の濃度を測定していたところ、雨がちょこちょこ降るようになって、しばらくしたら硝酸態窒素濃度が下がってきました。

7000ppmとか8000ppmもあった硝酸態窒素が今では150~200ppmにまで下がってきました。

『 ほっ・・・ 』 

ようやく出荷ができる^^


自然栽培でまったく肥料をやらないやり方で野菜を栽培していても、自然の条件次第ではものすごい硝酸態窒素濃度の野菜ができる・・・ということを知りました。


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最近の葉物畑の様子です。


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ターサイと白菜の混植^^; 白菜は結球しなくてもいいと、時期遅れでしたが漬物用に蒔きました。


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小松菜です。


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ほうれん草です。

今出荷しているウチの野菜の硝酸態窒素濃度はすべて100ppm~300ppmくらいで安定していますのでご安心ください^^


最近ちょこちょこと霜が降りるくらい寒くなってきました。もう少しするとこの葉物野菜たちは凍らないように葉っぱに糖分をたっぷり蓄えてびっくりするくらい甘くなります。

寒絞めのあま~~~~~~い葉物野菜までもう少しです^^
 


11:00 データ、考察、気がついたこと | コメント(2) | トラックバック(0)

夏野菜の反省

2012/09/20
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最近天気は荒れ模様。あまり降りすぎるのは困るのですが、これで種を蒔いた秋冬用の野菜たちはしっかり芽吹いてくれることでしょう^^

さて、本格的に秋が始まる前に、なんとか夏野菜の反省をしておこうと思います。

まず、ナス。

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2号畑は今年借りたばかりの畑ですが、700本くらい、思いっきりナスを植えて見ました。まあ、なんとかかんとか育ってくれたようですが、それでもやはり栄養分が足らないようで、8月になってもヒザ丈くらいの木がいっぱいあります。


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1号畑のナスは順調に生育していたのですが、なぜかテントウムシが大発生・・・どの木にもテントウムシがいっぱいいて、ナスをかじるのでこんあ具合に・・・う~~~~~~~~む・・・・

これでは出荷できないので、対策として1号畑のナスをぜ~~~~~~~~~~~~~んぶ摘果してみました。
そしたら、テントウムシがいなくなり、いいナスが採れ始めました^^

テントウムシを退治してしまえっ!!!と思わなかったところがウチらしいでしょ^^


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今年よく出来ているのがピーマンです。木はそれほど大きくありませんが、とにかくおいしい^^
子供たちが 『 甘~~~~い^^ 』 と言って生でばりばり食べてくれます^^


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スーパーで売られているピーマンと違い、ウチは色づき始めたピーマンも出荷していて、なかなか好評のようです。


また、写真はありませんが^^; オクラが大好評です。うれしいなあ・・・地元のイタリアンレストランにも出荷させていただいているのですが、お客様から 『 オクラがおいしいっ!!! 』 という評判を頂いていて、生産者としては満足至極^^ 


ハウストマトはやはり夏の暑さでこれ以上は無理・・・というところまで来たので8月に全部撤収して新しい苗を植えました。

んが・・・いよいよややこしい病気が発生・・・このことはまた別の記事で^^;


01:33 データ、考察、気がついたこと | コメント(0) | トラックバック(0)

今年の夏野菜の作付け状況

2012/06/14
トマトに桃太郎という品種があり、スーパーなどで一般的によく見かけます。トマトなのに桃色系とはこれいかに・・・

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中玉や小粒のトマトと比べると大玉の桃太郎は赤ではやくやはり桃色系ですね^^

ですが、この桃太郎、なかなかおいしい桃太郎に出会ったことがなく、まあこんなものか・・・という桃太郎が多いというのが実際のところで、先日の直売所の試食会でもウチで一番評判の良くなかったのが実は桃太郎だったのです。

その桃太郎がウチのハウスでも採れるようになりました^^大玉なので見た目は 『 おおおおおっ!!! 』 という感じですが、味は中玉のシンディのほうがずっとバランスがいい感じがします^^; まあ、この辺は好みもあるでしょうが・・・


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本日の収穫・・・ハウスは完全に夏野菜パラダイスになっています^^

それにしてもトウモロコシの収穫適期の見極めが難しいなあ・・・杉山君の見立てがとても的を得ているので、トウモロコシの収穫時期に関しては杉山君に任せていますから、上手くやってくれることと期待しています^^


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ネットには玉ねぎと書いてありますが中身はまぎれもないジャガイモです^^

ジャガイモの収穫が始まっていますがけっこうな量があり一度に収穫してしまうことができないので、ボチボチやってます^^ とりあえず40キロくらい収穫しました。あと150キロくらいはあるのではないでしょうか^^


さて、このあたりで今年の夏野菜の作付け状況を記録しておこうと思います。


トマト  : 750本 大玉、中玉、ミニ、固定種など

ナス  :  830本 水ナス、長ナス、千両二号等々

キュウリ  :  700本 いろいろ^^

ピーマン  :  420本 さまざま^^

ササゲ  :  200本 超絶的収量期待^^
 
オクラ  :  370本 暑さなどへーこらさっさ^^果たして収穫が追いつくか・・・

トウモロコシ  :  4000本 限界への挑戦・・・・花粉に負けなければ全部収穫か・・・果たして猛烈花粉に耐えられるだろうか^^;

という感じです。パプリカとかカボチャとかサツマイモ、サトイモ、モロヘイヤ、エンサイ、唐辛子などなどまだいろいろありますが、大した量ではないのでここでは割愛^^

今年は面積が一挙に増えたので定植に1ヶ月もかかりました^^; 

ハウスもなんとか落ち着いてあとは誘引やらわき芽欠きやら収穫やらチップまきやらいろいろです。まだけっこうあるなあ・・・そうこうしているうちにまた育苗が・・・^^;

とりあえず来週から雨が続くようなのでジャガイモを今のうちにできるだけ収穫せねば・・・

ここは体力がものを言うので、杉山君のど根性に期待^^

ファイトー!ヾ(  ̄0)乂(0 ̄ )/イッパーツ!
 
19:44 データ、考察、気がついたこと | コメント(3) | トラックバック(0)

ハウス野菜のデータ

2012/05/26
ハウスで育てている野菜が大きくなってきたのでデータを取ってみました。データは葉の硝酸イオン濃度と実の硝酸イオン濃度の比較です。

先日直売所で買ってきたキュウリの硝酸イオン濃度が低かったのでもしかしたらかなり肥料をたくさん与えた土で栽培しても植物は実には硝酸態窒素を貯めないのかな・・・また葉と実の硝酸態窒素の蓄積度に違いはあるのだろうか・・・野菜の種類によって残留硝酸態窒素濃度に差があるのだろうか・・・ということがわかるハズです^^

さてさてどんなことになるのやら。

ではまいりましょう・・・


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ものすごい栄養成長しているトマトの葉と葉柄の値です。
思ったほどではありませんね・・・


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おおおおおおっ!!!!4400ppmっ!!!出た出た^^
こちらはズッキーニです。


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こちらはキュウリです。少ないなあ・・・


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大豆です。まあまあ・・・こんなものか・・・という感じです。


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ナスです。ズッキーニほどではありませんがそこそこありますね。


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こちらはインゲンの実です。なるほどこのくらいか・・・シマッタ・・・インゲンの葉っぱを測ってないぞ・・・^^;


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ズッキーニです。このズッキーニは以前測ったデータです。市販のズッキーニより値が高いという残念なデータですが^^; また葉は4400ppmもあるのに実はその1/6くらいです。


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こちらはキュウリです。葉の1/4です。低いですね。う~~~~む・・・・


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ナスです。葉は2400ppmありましたが、実の部分は370ppm・・・これも葉の1/6くらいです。う~~~~~~~~~~~む・・・・・・・・


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ピーマンです。270・・・う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~む・・・・・・・・・・しまったこいつの葉の硝酸イオン濃度も測ってないぞ・・・アカンなあ^^;


さて、足りないデータはありますが、とりあえずこれだけのデータからわかることは以下の通りです。

1 葉には硝酸態窒素を多く含む野菜も実にはそれほど多くの硝酸態窒素を蓄積しない。

2 土に肥料分が豊富にあっても野菜の種類によって硝酸態窒素を体内に多く蓄積するものとあまり蓄積しないものがある。

3 ただし、実には蓄積しない・・・という部分については、実は水分が葉よりも多いのでその水分によって硝酸態窒素が薄められていて計測すると低い値になっている可能性がある。つまり実には蓄積しない・・・ということではなく、実の硝酸イオン濃度は水分が多いので低くなっているのかもしれない。


3 についてはこの計測機器と方法ではどちらなのかはわかりませんが、人間の口に入る硝酸態窒素の絶対量が少なくなることは間違いありません。


ということは・・・


どんなに肥料を与えた土で育てても、少なくともズッキーニ、インゲン、キュウリ、ナス、ピーマンは危険というほどの硝酸態窒素は実に残留しない・・・ということです。なので、スーパーで売られている上の野菜たちの硝酸態窒素については、それほど心配する必要はない・・・ということになります。肝心のトマトはもう少ししたら計測できますが、おそらく同じようなデータになることが予想できます。


なるほどなあ・・・だからEUの硝酸態窒素の規制値もほうれん草や一部野菜に限られているのか・・・なるほどなるほど・・・・


このデータだけを見ると、それなら肥料をやったほうがいいじゃん・・・ということになりますね^^ なにも重労働で竹を切り、チップにして畑に蒔く・・・などというめんどくさいことをしなくても・・・肥料を買ってきて畑に蒔いたらそのほうがずっと楽だし・・・

そうか・・・・じゃあやっぱりウチも・・・・


とはなりませんが^^


この先はまた別の記事で書こうと思います。
 
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